このコラムは2013年に執筆し、2020年に加筆・修正を加えたものです。
アルプスいちまんじゃく
“アルプスいちまんじゃく こやりのうえで アルペン踊りをさあ踊りましょ♪”
これは、みなさんご存知の“アルプスいちまんじゃく”の歌詞です。白鳥幼稚園でも、子どもたちはこの曲を毎日のように歌ったり、メロディーに合わせて手遊びをしたりしています。
ところでみなさんは、この歌の意味や由来をご存知でしょうか?由来や意味って、知っているとちょっと得した気分になったり、話の種になったりしますよね。
“アルプスいちまんじゃく”ってそもそも何?
まず、“いちまんじゃく”とは“一万尺”のことで、“尺”は長さの単位のことです。一尺=30.3cmですから、一万尺とは3030mということになります。そして、“こやり”とは“子槍”と書き、実はこれ、槍ヶ岳のすぐ横にある小さな尖峰のことで、この尖鋒の標高がちょうど3030mなのです(槍ヶ岳は飛騨山脈南部にある標高3,180mの山)。
もうおわかりになりましたか?そうです、この歌の“アルプス”とはヨーロッパアルプスのことではなく、日本アルプスのことだったのです!
歌詞については残念ながら、いつ誰が作ったのか、作詞者は不明なようです。ですがこの歌詞、実に多くのバリエーションがあり、ちょっと調べただけでも40以上の歌詞が見つかりました。今回は他の歌詞の紹介を省かせていただきますが、インターネットでも簡単に見つかりますので、ぜひ一度検索してみてはいかがでしょうか?
そして、誰でもすぐに覚えてしまうこのメロディー、もともとはアメリカ民謡の『Yankee Dooble』という曲のものだそうです。メロディーだけが海を渡り日本にやってきて、それに日本語の歌詞がつけられ、いつしか誰もが知る山の愛唱歌となった・・・これが“アルプス一万尺”の由来のようです。(“アルペン踊り”にはいくつか説があるようですが、どんな踊りなのか詳細は不明なようです)。
余談ですが、今回この題材を取り上げるにあたり、筆者(白鳥幼稚園HP管理人)も、そもそも歌詞を間違って覚えていたことに気づきました。
“こやり”を“子ヤギ”と思い込んでいたのです。“アルペン踊り”がどんなものかはとにかく、子ヤギの上で踊りなんか踊ってしまったら大変なことになりますよね(笑)。
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